同窓会ホームページの創設、おめでとうございます。
今夏は例年にない猛暑が続いておりますが、日野高等学校同窓生の皆さまにはますますご健勝のこととお慶びを申し上げます。また日頃のご支援に対し、心から御礼を申し上げますとともに、この度の同窓会ホームページの創設にあたり、ご祝辞と校長としての所信をひと言申し上げます。
さて、去る4月8日の入学式において、新入生58人を迎え、全校生徒166人で日野高等学校としての17年目のスタートを切って早、4ヶ月が経過しました。
新任校長として初めて臨んだ入学式の式辞において、入学生に「人と関わる力」を身に付けて欲しいと話しました。最近、「人と関わりたくない」「友達づきあいが苦手」という人が増えているという声を聞きます。確かに、人と関わりの中で傷つき、悩み、苦しみこともあると思います。しかし、一方で、人からの言葉や行動に励まされ、自信を持ち、人との関わりの中で人間的に成長していくこともたくさんあると思います。生徒の皆さんには、是非、高校での3年間で様々な学校行事やボランティア活動などに参加して、「人と関わる力」を身に付けて欲しいと思います。
本校は県内の高校の中でも小規模の学校ですが、小規模の学校には小規模の学校ならではの良さがあります。小規模の学校だからこそ、お互いの顔が分かり、名前も分かります。名前が分かるからお互いに仲良くなれます。仲良くなれるから一体感が生まれます。一日も早くお互いの顔・名前を覚え、生徒同士の一体感を作って欲しいと思っています。教職員も生徒との距離が近いという利点を生かして、生徒の背景を知り、きめ細かい気配り・目配り・心配りを行うことで、生徒一人ひとりの能力と個性が輝き、充実した高校生活が送れるような学校づくりを行っていきたいと考えています。
また本校は、中山間地に位置する学校です。本校に対する地元からの期待はとても大きなものがあります。中山間地にある学校だからこその学校と地域との関わりの強さを生かして、生徒が積極的に地域に出かけ、地域の方との交流をとおしてコミュニケーション能力はもちろんのこと、責任感、協調性、忍耐力、自己有用感など社会人として求められる資質・能力を身に付けていってくれることを期待しています。
日野高校はまだ歴史の浅い学校ですが、中学生やその保護者にとって「行きたい学校」、在校生・卒業生にとって「来てよかったと思える学校」、さらには、地域の方に「なくてはならないと思っていただける学校」を原点とした学校づくりを行っていきたいと考えています。そのうえで、根雨高校・日野産業高校における教育の成果を基盤として、今まで作り上げられた良き伝統を受け継ぎ、全校生徒と教職員が一体となって新たな歴史と伝統を築いていきたいと思いますので、同窓生の皆さまにはいっそうのご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
平成28(2016)年8月
鳥取県立日野高等学校
校長 永野智之